木造建築における用語

無垢材(ムクザイ)

無垢の木(無垢材)とはなんでしょうか?
そもそも柱や梁は木で出来ているから、全部無垢材なんじゃないの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

無垢(ムク)とは元々は仏教用語で、けがれがなく、清らかな事ですが、一般的には混じりけのないことを指します。和服で白一色の無地の布で仕立てたものを白無垢と呼ぶことには馴染みがあるのではないでしょうか。

木材の加工技術が発達し、合板(ベニヤ板)や集成材(木材の板を層に接着しブロック材にしたもの)など、木を加工することで角材や板にすることが可能となってきたため、従来の木造建築では当たり前に使われていた一本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出した物を無垢材と区別して呼ぶようになったのです。

現在では木造住宅のほとんどが無垢材ではなく集成材を使ったものになっています。

無垢材の家に住む

ほとんどの木造住宅が集成材を利用している現在、あえて無垢材にこだわった木造住宅は希少なものとなってしまいました。

では、なぜ無垢材にこだわるのでしょうか。
無垢材には日本という世界的には特殊な風土で古来から住宅に利用されてきた実績があり、最も日本の風土に適した材料であると考えられるからです。

日本は地震大国であり、四季があり、台風にも見舞われます。湿度、温度とも夏と冬でかなりの差があります。高温多湿で自然豊かということは虫やカビにとっても過ごしやすい風土であるということです。

無垢材、それも同じ風土で育った木の無垢材は同じ風土の虫などに対抗する自然の防虫効果を持つものがあります。また、コンクリートの15倍の断熱性、優れた調湿・調温機能も備えています。また、その寿命も20年、30年ではなく、100年以上も長持ちするものです。古くからの木造住宅が今なお現役であることがそれを実証しています。

無垢材をふんだんに使用し、壁も従来の土壁の古来から日本人が生活してきた家は、調湿・調温効果に優れ、暖房や冷房を極力利用せず各季節を感じながらシックハウス症候群など気にせず自然に、快適に、かつ安心して生活することができます。

柱や床、天井を無垢材とし、壁を土壁とすれば、無垢材と土壁の調湿機能により夏は湿気を吸い、冬は室内が乾燥すると湿気を放出してくれます。四季にわたり室内の湿度を一定に保ち、快適で健康的な生活空間をつくります。

合板の床では足の裏の汗が吸収されないため、ベチャッとした感触になった経験はないでしょうか?
無垢材の床であれば、足の裏に汗をかいていても床に足の裏がついた瞬間に汗を吸収してしまうのでさらっとした感触で歩くことができます。

集成材を多く利用した住宅が増えてきたのは1960年代以降です。様々な技術革新が行われ、個々の実験により検証されているとはいえ、家というものは多種多様な材料を用いた複雑な構造物であり、日本という過酷な環境で様々な試練、思いもよらない状況に対して全て検証されている訳ではないのです。20年、30年ほどの期間であれば様々な事例によりようやくこれなら条件付きで大丈夫と思えるものも出てきていますが、様々な問題点が明らかになり改良を続けているものも多々あるのです。

家というものは20年、30年で取り替える消費財ではありません。自分の子供、孫の世代まで安心して快適に住める家を提供するためには、家の構造体として無垢材を使用するのが最も合理的な選択肢であると考えます。木の癖を読み、手間はかかっても木に寄り添った細かい施工をするその意味と価値を理解し、無垢材による家づくりの本当の価値を評価していただけるお客様は、いつの時代にも確実に存在し、その高い要望に応えるために寺田建設は日々精進しております。

日本という風土で数十年かけて育ち、手間ひまはかかりますが数年かけて自然乾燥させ木の本来の資質を失わずに強度を高め建材として利用する。古来より日本で行われてきた当たり前の無垢材の家の生活は、どこか日本人の体に染み付いているのではないでしょうか。私たちが森林浴や木目を見て安心するのはそんなことがあるような気がするのです。

集成材とは

集成材

4寸角の集成材

5枚の木片が貼り合わされているもの。
集成材とは小さい木材を接着剤で張り合わせたものです。元々は太い木が入手できなくなってしまったヨーロッパで100年ほど前に生まれた技術です。

メリット

木の節や割れを除く事が可能であり、強度のばらつきが少ない、非常に大きな太い柱や、特殊な形状の材を作ることができるというメリットがあります。値段も比較的安価で、木の乾燥による変化(木の癖)など知識が無くとも簡単に施工でき、同じ素材を大量に揃えることができるので、大量生産する家に多く利用されています。

デメリット

一般的に無垢材は木の芯を利用しますが、集成材では芯の硬い部分は使わない傾向があり、柔らかい木の周辺を好む蟻害には弱い傾向があります。また、接着剤を利用しているため、木材としての強度は作られた初期が最も高く、後は徐々に弱くなっていきます。

剥離した集成材

剥離した集成材

湿気を与え続けた結果、貼り合わされた木片同士が剥離してしまった集成材。接着剤が加水分解されたことによるものです。

また、こうした接着剤からは、高温多湿などによる加水分解で、数年経っても空気中にホルムアルデヒドが溶け出し、徐々に放出され続けてしまいます。

(主要)構造体とは

建物の主な骨格のことを主要構造体と呼びます。木造建築の場合では、基礎、柱、梁、小屋組を指します。

基礎

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